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永久居留証取得への長い道のり

めざせ「台湾良民」!「身分証」に準ずる効力のある「永久居留証」。が、取得までには数々のハードルがあるのでした。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」こんにちは、台北ナビです。台湾に長期滞在する際に必要な、いわゆる「居留証(Resident Certificait)」は、数年に1度更新をしなければならないのですが、居留連続5年で、毎年183日(つまり1年の半分)以上、台湾に滞在しているという条件を満たせば、更新の必要がない「永久居留証」つまりパーマネントレジデンスビザが取得できます。が、この「永久居留証」、提出書類が煩雑で、計画的に準備しないと書類の有効期限が過ぎてしまったりして、なかなかやっかい。2か月〜3か月くらいかけるつもりで気長に構えていきましょう!

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」
台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」

では今回はナビゾーが手続きをした手順を、体験とアドバイスを含めてシュミレーションしてみました!
(注:ここでは台北で手続きをした流れです。ほかのエリアでは、流れや提出書類が少しづつ違うこともあるようですので、あらかじめご了承ください)


 まずは申請資格があるかどうかをチェック

ナビゾーは居留証を連続して10年以上持っていますし、長期間台湾を離れたこともないため、「永久居留証」の申請条件は整っている、ということは分かっていたのですが、「手続きがメンドー」「年間滞在日数が半年を切ると、すぐ無効にされてしまう」ということを聞いて、これまで敬遠してきました。が、通常の居留証でも3年に一度は更新手続きのために移民署に出頭しなくてはならず、免許証の期限も居留証の期限日で切られてしまうなど、けっこう手続きが煩雑なので、資格があるなら永久居留証があるにこしたことはないな、とも考え、思い切って「永久居留証」取得手続きを始めることにしました。

移民署の滞在延期をする外国人で毎日いっぱいの窓口、ひんぱんに来たくない場所です。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」 内政部移民署のデータを見ると、取得該当者は「5年以上継続して居留証を取得していて、さらに毎年183日以上台湾に滞在をしている外国籍者」とあります。(2008年8月現在)

自分が永久居留証を申請する条件に達しているか自信のない人は、移民署に出向くか、電話をして「永久居留期間査詢申請表」を提出すれば、調べてもらえます(数日後に本人に結果の連絡があります)。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」
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「移民署」は廣州街と延平南路の交差点。行きやすい場所にあります。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」 何か質問があれば、まずは服務台で相談してみましょう。

必要になる書類は何があるか、移民署のサイトにも詳細があるので、参考にして計画を立てましたが、やはり文面だけでは分からないことも多々。中国語が分かるのであれば、電話で担当部門に質問してみましょう。

内政部移民署:台北市廣州街15号
02-2388-9393 内線3132・3125


移民署のサイトの「外籍人士入出国」をクリックし、如何申請永久居留證 を見ると、必要書類が10項目以上箇条書きになっています。日本語でまとめると、下のようになります。

@ 永久居留申請書 A 写真1枚(台湾が定めた指定のサイズ)
B 入出境記録証明

C 新旧パスポート(&コピー1枚)

D 居留証(&コピー1枚)

E 健康診断合格証明 

F 最近3年の納税証明+所得資料清単

G 最近2年の扣繳憑單

H 台湾と日本の警察証明(無犯罪証明)

I 戸籍謄本
J 就労許可証  

パスポートや現在使っている居留証は、いろんな手続きをする際に場で使えるように、あらかじめA4コピー版を5枚ほどづつ用意すると、いちいち現場でコピーに走るより楽だと思います。

で、いろんな場所へ書類を取りに行く必要があるので、その順番を整理すると、下のようになります。ちなみに、手続料も示しておきます(これは2008年8月時点の費用となります)。

A. 日本の警察証明(無犯罪証明)→日本交流協会(約1ヶ月半後受取) [無料]
B. 健康診断合格証明 →各総合病院(5-10日後受取り)[1000元前後]
C. 台湾の警察証明→ 各地警察局(5日後受取り)[250元]
D. 最近3年の納税証明+所得資料清単→国税局の窓口(当日受取り)[無料]
E. 戸籍謄本→居住地の市町村役場(当日受取り)[一部20元]
F. 交流協会で受け取った(A)「日本の警察証明」を外交部領事事務局で認証(2日後受取り)[400元]
G. 地方法院または「民間公証人事務所」で(D) 認証を受けた日本の警察証明を、日本語翻訳文をつけて公証手続きをする(当日受取り)[500元]


Bの入出境記録証明は移民署で、係の人との面談の際に手続きができるので、あらかじめ用意しなくても大丈夫でした。


 1にも2にも警察証明!

振り返ってみて、最も面倒で、最も時間がかかったのが日本の警察証明です。交流協会では指紋押捺(十本すべて、丁寧に取られました)した上で、1ヶ月半たっぷり待たされ、受け取ったら完了かと思えば、それを台湾側の領事部に認証してもらってから2日待って、その中国語訳を法院で公証してもらってやっと完成しました。この警察証明だけで、手続きの半分くらいのエネルギーを費やしたような気持ちです。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」
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警察証明のため、いろんなところに行かなくちゃならないはめに。

少しでも時間を有効に使うため、外交部に認証してもらう日本の警察証明の受取日前に、中国語の翻訳をワードで打ち込んだもの(交流協会で翻訳のサンプルをもらえました。犯罪記録がなければ、文句は同じなので、自分ですぐにできます)をプリントアウトしておいて、再度外交部へ行ったその足で、公証手続きをしました。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」が、ここでひと手間。日本語訳の公証は「民間公証人事務所」でもできるので、ネットで検索して身近に手続きできる事務所を探してみては、と交流協会でアドバイスされたのですが、てっとり早く地方法院に行っておこうと、博愛路の台北市地方法院の窓口に出向いたところ「窓口が新店の事務所に移動した(新店市中興路1段248号)」といわれたので、新店まで行くのは骨が折れるので「では、ここから一番近い民間公証人事務所はどこですか」と尋ねると、重慶南路にある「重慶聯合事務所」(TEL 02-2388-8688、重慶南路1段121号東方大樓7F、衡陽路交差点「金石堂書店」向かい)を紹介してくれたので、そちらに行くことに。

台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」
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台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」 「新店に行ってください」と言われた時には、気が遠くなりました。
その民間公証人事務所は清潔で親切に対応してくれたので、とてもよかったです。20分くらいで手続き完了でした。
台北ナビ「永久居留証取得への長い道のり」


 効率よい書類の揃え方

全部書類をそろえてみて改めて感じたことですが、優先順位をうまくつけ、日本の警察証明が届きさえすれば、外交部の認証に必要な2日後、書類は完了状態にできるということです。健康診断は、検査を受けてから結果がでるまで1週間ほどかかるので、早く済ませてしまいましょう。3か月有効なので早めに受けてもOKです。あとは受取りまで5日間かかる台湾の警察証明の手続きをしておけばひと安心。残りは当日受け取れるものばかりなので、気が向いた時に、ということになります。ゆっくりやれば準備に都合2か月、速攻で1ヶ月半ということなるでしょうか。

さて、ナビゾーがこの手続きを進めていく上で、いくつか疑問がわきあがったので、ここで考証してみようと思います。

ギモン1
この手続き費用の内訳を述べよ!
審査が通った後、永久居留証と交換に、1万元の費用を支払う、ということになります。ナビゾーはこの5ケタの数字の支出に頭が「?」…何のための費用なのかな、と。書類は全てこちらが飛びまわって揃え、移民署には一切面倒はかけていないし、あちらはそろった書類をチェックして、カードを1枚発行するだけなのに、どうして5ケタの費用が必要なのでしょうかねぇ。5年間以上も台湾のために奉仕してきた(かな?)ことをも加味し「パーマネントビザ取得おめでとう!」とねぎらいの報奨金をいただきたいくらい(^^ゞ…。ま、お上にタテついても「立て板に水」なのですが、この手続き料はやや財布にこたえる出費ではありました。
ギモン2
財産証明は不動産登記簿でもよい?
財産を証明するものとして「最近2年の扣?憑單」を所属企業や会計師から発行してもらうように、とすすめられましたが、前年1年分だけでも大丈夫でした。つまり、毎月の収入がどのくらいか分かればいいそうです。ちなみに、毎月1万5千元以上であればクリアだったと思います。「扣?憑單」のような給料明細がなければ、財産証明、例えば預金の残高(申請者の預金通帳に半年以上入っていることが必要)や、所有する不動産見積額を証明するものでもよいそうです。ちなみに、配偶者が台湾人だった場合と、そうでない場合は残高基準が変わってきます。

・(配偶者が台湾人だった場合)42万元以上の財産証明が必要 
・(配偶者が台湾人でない場合)500万元以上の財産証明が必要
ギモン3
審査が通らないこともある?
永久居留証は、ある意味では台湾政府が台湾に暮らす外国人に「良民」であることを認める証明でもありますから、審査は慎重に行われ、時には「良民」とはみなしてくれないこともあるわけです。例えば、審査に通らなかった例では、本人も気づかなかったかもしれませんが「183日以上滞在していなかった年があった」とか、「不法就労とみなされる記録がある」ことなど。申し込む側も、慎重に準備したほうがよさそうです。
ギモン4
手続きにくる人は、どこの人が多い?
今回自分の面接にあたった若いスタッフは、けっこうフランクな人だったので、受入れ体制について、いくつか質問をしてみました。まず、担当者の語学レベルですが、英語の受け答えができる人が優先して担当者になるようで、台北の場合は約半年に一度、担当者が入れ替わるそうです。永久居留証を申請する外国人は日本人が第1位(国際結婚カップルが多いベトナム人あたりがいちばん多いのかと思っていましたが、ベトナム人をはじめ、東南アジアの人たちは永久居留証を飛び越し、はじめから帰化の手続き、つまり母国籍を放棄してしまう人が圧倒的に多いとのこと)なので、日本語のできる人が担当することもあるようです。「申請資料をきちんとパーフェクトに整えてくるのも日本人です」とほめていました。
ギモン5
1回でクリアできるか?!
入出境記録は、面接担当者が空港のデータをプリントアウトして、記入しやすく整理してくれていたので、それを見ながら自分で書き込み、完了。また、パスポートは無効済みの古いのも必要、と書いてあったので持参しましたが、これは5年前にさかのぼる入出境記録を確認するためのものなので、発行後5年以上であれば、旧パスポートは必要ないようです。

ひとつひとつ申請資料をお互いにチェックしながら「もしかしたら足りないものが出てくるかも」と、再トライも覚悟していましたが、運よく1回でパス。「2カ月以内、早ければ1カ月強で認可が下りるので、その時に連絡をします」とのことでした。が、ここでひとつの心配は、実はナビゾー、移民署の認可にこれほど時間がかかると思わず、資料請求のスタートが遅れたので、全部そろった時には現行の居留証の期限がひと月を切っていたのです。「間に合わない時は、今の居留証を1年延長しなくてはいけませんね」と言われましたが、ひとつ手続きが増えた上に延長手続費という無駄なお金を使うことにもなるので、ちょっと粘って頼みこむと「ウーン、急いでない人の手続きを後回しにしたら、もしかしたら間に合うかも。でも五分五分ですね」と言われました。結果、3週間後に連絡が入り「認可が下りました」とのこと。滑り込みセーフで切替が完了できたわけで、ホッと胸をなでおろしました。

どちらにせよ、ヒヤヒヤして待つよりも、余裕があるにこしたことはないので、居留証の有効期限の半年くらいまでには書類を集め始めるのが賢明だと思いました。


 取得後も年間183日以上滞在が必要

最後にもうひとつ、ナビゾーがこれまで永久居留証手続きを見送ってきた理由のひとつに「取得後、年間滞在が183日に満たない場合、取り消される場合もある」という注意事項があったことでした。前提が台湾に永住する外国人のためにある居留証のようですから、これも仕方のないことかもしれませんが、「1年間外国で骨やすめ」とかも気軽にできないわけです。ちなみに特例もあるようで、仕事、療養などの関係でやむなく長期間出国せざるを得なかった、という場合は、出張証明や病院の通院証明などを移民署に提示すれば、継続有効を考慮してくれる、とのことでした。

が、お子さんを持つ方の中には「子供の教育のために数年国外に移住」などの可能性もあるわけですから、「将来何が起こるか分からない」と考えている人には、この永久居留証が必ずしも万能なものであるとは限らないわけで、おすすめはできません。

しかも、永久居留証が取れたから、もう移民署とは縁がなくなるかといえば、そうではなく、引っ越ししたり、パスポート番号が変更する毎に、移動手続きをしに来なくてはいけないわけです(変更手続きを放置していると、罰金を課されることもあると脅されました)。今までは引っ越しをしても、3年に1度の「延長儀式」が変更のちょうどいいタイミングになっていたことに、今気づいた次第ですが…。

制度上、承服しかねる点(特に1万元の出費の部分!)も多々ありましたが、ナビゾーはそれを覚悟の上、今回は思い切って手続きに踏み切ったわけです。とりあえず「良民」と認可されることを栄誉あることとかみしめ…。

このレポートが「台湾良民」をめざし、永久居留証をとろうという方の役に立てば幸いです。以上、ナビゾーがお届けしました!
2008.11.10